詩を書きます。No.7&No.8
掘り起こした詩。No.7が短かったので二つ掲載。
『裏口にはご用心』
赤い土が床に零れている。
ドアの隙間から零れている。
誰かがドアを蹴ったのだろうか?
靴に付いた赤い土がドアの隙間から零れるほどに?
赤い土が隙間を埋めている。
ドアの僅かな隙間を埋めている。
誰かがドアに詰めたのだろうか?
蟻一匹さえ通るには細すぎるドアの隙間を埋める為に?
ドアを開ければ答えが分かる?
ドアノブに手を伸ばして辞める。
ドアの隙間から赤い土がまた零れたから
外に誰かがいる。
外に誰かがいる。
外に、赤い土を零す誰かがいる。
じゃりじゃりと赤い土の擦れる音だけが部屋に響く。
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『言葉の羅列』
フィーダ重力圧搾反応
フィーダ重力圧搾反応
嫌い嫌い空気が嫌い
好き好き空気が好き
矛盾?そんなのどうでもいいじゃん?
余剰返送凝沈汚泥
余剰返送凝沈汚泥
ぐるぐる廻るよ水の中
ぐるぐる沈むよ水の底
終点?そんなのどこにもないじゃん?
今日は薄いよ砂だらけ
今日は濃いよ泥だらけ
今日は君だけ嘘だらけ
毎日毎朝憂鬱だ
仮病使ってサボろうか?
毎日毎夕窮屈だ
四畳半でくたばろか?
花火大会命日予定
花火大会命日予定
意味ない言葉を紡いでも
意味なく言葉が消えるだけ
言葉に意味を持たせても
意味なく言葉が消えるだけ
事実真相真実究明
事実真相真実究明
落ちたら沈んで浮かばない
浮かばずそのままあの世往き
それならいっそ…なんて嘘