お腹がぐうぐう鳴る。
昼下り、びゅうと吹く駐車場で待ち人を待つ。
何を話そうか、ぐるぐると思考を空回りさせる。
予想よりもずっと早く待ち人が辿り着いたようだ。
ぴろん、と返信して合流する。
待ち人と合流して、少し遅めの昼食にする。
オムライスとハンバーグのセットを食べながら、演劇の話をした。
その中で私の聞き及んでいる人々の間で恐らくすれ違いが発生しているのが感じ取れた。
当事者ではないし過ぎ去ったことではあるが、内に入れば関係性の微妙なニュアンスは変わる難しさがあるな、ともぐもぐと咀嚼しながら考えた。
待ち人に対する私の中の誤解も解けた。
待ち人自身は献身的な人なのだ。
その献身が親身になり過ぎた結果、強い人に見られてしまう様子に笑いが込み上げる。
長く話して色々と知ることができた。
腹は十分に脹れた。
腹も心も満足した。
夕暮れ、次にお会いできる日を楽しみに待ち人とさよならした。