どうにもこうにも腰が重い。
よっこらせと持ち上げるのに時間がかかる。
何の感情も湧いて来ない。
どうにもこうにも目蓋も重い。
最近は本当に開けるのに時間がかかる。
立て付けの悪いふすまのように開かない。
腰の重さと目蓋の重さが合わさると、銅像のように微動だにしない肉の塊が布団の上で出来上がる。
寝起きだと頭も重く、ギシギシと音を鳴らす錆びた回転ブランコのように回転が悪い。
布団の上で微動だにしないまま、回転の重い頭で「きょうはなにをかこうか」と初めてフリップ入力したときのような辿々しさで考える。
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あー…
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そうだな…
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こう…色々と…うん…
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…眠い…
どうにかこうにか重い腰を上げ。
どうにかこうにか重い目蓋を上げ。
じゅくじゅくと嫌な音を鳴らしながら脳みそを回し。
出てくる言葉は、「眠い」の言葉。
いつも同じ事ばかり考えるな、と呆れつつ。
「眠い」という感情が出て来たことに安堵する。
これでどうにかこうにか記事が書ける。
鈍重な私の身体を従えて、私はいく。
投稿します。