俄然、眠気が強い。
脳の回転が著しく鈍い。
錆びた鉄製の回転木馬を手で回そうとした時に鳴る音のような、鈍さだ。
脳の回転をどうにか上げたい。
しかし、脳の奥の方が重い感覚がある。
年季の入った漬け物石のような、重さだ。
脳を動かそうと心臓から熱い血液が脳に送られてくる。
しかし、鈍く重い脳を無理矢理動かそうとしているから、頭蓋骨の内側がめりめり音と共に軋みを立てる。
古くなって立て付けが悪くなった扉を開ける時のような、軋みだ。
ぎしぎしと音を立てながら、脳が休ませてと訴えてくる。
嗚呼、上手く機能していない。
私の脳のサポートセンターに電話をかけたいが、電話番号が分からない。
ぬぬぬ、と前頭葉が前に押し出される感覚もする。
身体を動かして、しばらく、だが、全然だ。
柵の向こうで眠りに誘う羊たちがアップをし始めている。
とかく、今日は、もう駄目だ、がくん。