工場の食堂に張り紙が貼ってあった。
「ガムを廊下やトイレに紙に包まず捨てている人がいます。今度、1回でも見付けたら、ガムの持ち込みを禁止します」
何とも面白い規則ができそうで、私は半ば呆れ気味に笑った。
マナーの話、なのだろうか?
ガムを紙に包んでいれば、廊下やトイレに捨てても良いのか?
そんな訳ではないだろうが、包んでいないから靴底や床にこびりつくのが、問題をより面倒にしているのだろう。
シンガポールではガムの持ち込みで罰金があるらしい。
鉄道のセンサーにイタズラが横行したため、と何となく聞いたことがある。
一部の輩の行いが、結句、大勢の善人にも迷惑となる。
ガムが噛めなくなっても、私は困らない。
一部の輩はもしかしたら憤慨するかもしれない。
しかし、ガムの持ち込みそのもの禁止せざる得ない環境に少し息が苦しくも感じるし、多くの人も嘆息するだろうと考える。
何となしに、口と胸が寂しく感じる8月末日かな。