私は遠出をよくする。
自動車で気ままな1人旅を長野県からさっと行って戻る。
北は宮城県、福島県、南は鳥取県、高知県、西は福井県、石川県、東は静岡県、神奈川県とふらっと行く。
しかし、道中、それほど音楽をかけている訳ではない。
眠気覚ましにラジオを着けたりすることもあるが、大体、電波が悪くて途中で切れる。
集中して聞く、というより、流して聞くので、歌詞などがしっかりと聞けないもどかしさがある。
ただ、2曲、リピートして聞いている曲がある。
どちらも根本的な理由は、単純にその曲が好きだからである。
だから、この2曲に関しては気分を上げることが目的になっている。
1曲目はキアラ・セトルの「This is me」だ。
ミュージカル映画「The Greatest Showman(グレイテスト・ショーマン)」に出てくる歌だ。
この「The Greatest Showman」のミュージカル自体は昔からあるらしく、私が知ったのは1年くらい前だ。
「これが私」という主張に甚く感動し、遠出した際、リピートして聞く。
英語の歌詞なので、全く歌えないが、「This is me」の部分はノリノリである。
キアラ・セトルさんの歌声も心を震わせる素晴らしいもので、是非聞いてもらいたい1曲である。
もう1曲は、Amazarashiの「リビングデッド」だ。
演劇関係者にこのロックグループが好きな人がいて、お勧めされていた。
試しに買ったCDに「リビングデッド」が収録されており、それが私の胸に刺さった。
「正解なんてないくせに正解なんて言葉を作って」とか「もうすでに間違えてるんだし」とか、いちいち好き過ぎる。
ネガティブ方向に全力な私としては、お気に入りの曲だ。
「リビングデッド」のかけ方も決まっている。
劇団ぱすてるの稽古日に、松本市へ向かう。
松本市へ向かうのに高速道路を活用している。
安曇野ICから松本ICまでおおよそ5分程度だ。
すると、大体1曲分の時間がある。
私は安曇野ICで料金カードを受け取ってから、CDを流す。
ノリノリで松本ICまで流し、料金所を通る頃に終わるので、止める。
ちょっとしたルーティンになっている。
飽きるまではこのルーティンはしていくつもりだ。
良い曲なので、これも密かに広まることを願う。
ドライブと音楽は割と相性は良いだろう。
流れ行く景色と音楽がリンクして、いつもと違う風に見えたりするのだろう。
私の場合は専ら気分を上げるためだが、楽しみ方は人それぞれだろう。
良い音楽に出会いたいものだ。
ドライブのお供に最適な、聞いていて気分が上がる、そういう音楽に出会いたい。
ゆるり過ごして行けば、その内に出会いもあるだろう。
ドライブと音楽、流してゆくことに意味がある、と私は考える。
特にオチはない。
これが私、正解なんてないのだ。