大気中の二酸化炭素が多いと海は酸性化する。
海が酸性化するとサンゴやプランクトンが激減する。
そして、食べる物が無くなったクジラは飢えと病いに苦しみながら死ぬ。
二酸化炭素は人間の活動によってもたらされた、と環境研究家は言っていた。
「クジラを殺したのは私であり、あなただ」
そうか、私がクジラを飢えさせ苦しめた遠因であり、 クジラの殺害に加担していたのか。
それとは別に2030年頃、地球では「小氷期」(ミニ氷河期、 Little ice Ago,LIA)に入る可能性があるらしい。
2030年代に太陽活動が60%低下して、気温が下がる予測が立てられている。
そして近年では気温が上がり続けているが、氷期に入る前は気温が上がる傾向にあるらしい。
地球温暖化の影響として二酸化炭素の排出が取り沙汰されて久しいが、太陽活動の傾向から考えると宇宙の大きなサイクルの一部でしかな いのかもしれない。
そして、「小氷期」に入れば二酸化炭素が減少するかもしれない。
人間の活動によって生まれた二酸化炭素は寒くなれば活動が鈍る、のかもしれない。
温暖化ガスによる影響は少なからずあり、無関係ではない。
海洋酸性化の原因に私たち人類の存在はあるだろう。
しかし1万年くらいのスパンで見たら、大した差ではないのかもしれない。
クジラの殺害に加担したからと言って今の生活を変えるのは難しい 。
便利で快適な生活に慣れ親しんできた、活動すれば二酸化炭素は出てしまう。
その視点も100年200年程度の地球に言わせれば瞬く間の出来事だ。
クジラを殺害した、それは一つの事実だろう。
しかし、クジラを殺害したのは避け難い宇宙のサイクル、運命だったとする見方もできる。
人間の責任と背負い込むには視野が狭くなっている。
もちろん、環境問題を考えないのは違うだろう。
結句、一人一人が気を付けていき、その輪を大きくしていく他ない。
1万年後にクジラの楽園が生まれているかもしれないし、 恐竜のように居なくなるかもしれない。
今起きていることにじっと目を凝らし、惑わされないように歩を進めて往きたい。