遥か上空の雲が青ざめて、雪を降らした。
4月の、今朝の出来事だ。
咲き頃の桜と季節外れの雪は、去年もあったような気がする。
思いがけないことは、唐突だ。
前後に文脈はあるだろうが、読み違えているか、読み飛ばしているか、すっぽり抜け落ちているのが常だ。
その唐突さは、良くも悪くも、サプライズとなる。
父が自家用車で単独事故を起こした。
どうも家に停める際に、まだ隙間があると考えたのか、壁にのめり込むようにアクセルを踏んでしまったようだ。
母が「私でなくて良かった」と謎の安堵をしていた。
愛犬が脱走した。
どうもドアを開け放したままになっていて、外に飛び出したようだ。
愛犬、もといバカ犬は、ビュンビュンと自動車が走る交差点を信号無視して歩いていた。
遥か上空の雪のように、今日だけで何度青ざめたことか。
自動車は保険でどうにかなるようだ。
バカ犬は、捕まえに来た私の所へ何食わぬ顔してやって来たので、がっつりホールドして連行した。
春の日差しで、雪は跡形もなく消え去った。
良くも悪くも、サプライズがあった1日だった。
できれば、今後は良いサプライズだけにして欲しい、心臓のために。
顔を赤らめながら、投稿する。