どしゃ降りの雨である。
気温がぐんぐんと下がる。
気温の乱調に体調を崩しそうだ。
今の寝間着として着ている格好は、半袖短パンだ。
しかし、掛け布団に毛布を2枚にしている。
暑かったら腹の上、寒かったら全身を覆うためにそうしている。
雨蛙のオタマジャクシくらいの大きさの雨粒がどたどたと降っている。
我先にと地面に降っている。
空気の隙間がなければ、ここは水槽の中だろう。
この水槽の中、空気の隙間を縫いながら歩かなければならない。
雨は上空でよく冷やされている。
濡れれば、身体に障る冷たさだ。
雨は好きだが、煩わしく感じることもある。
体調が崩しそうな寒い日は、外に出るのが億劫になる。
いや、晴れていても鬱陶しい時もあるから、単に気分の問題か?
つまり、今の私はリリカルなセンチメンタルな気分なのだ。
オタマジャクシの雨粒がぴちぴちと跳び跳ねている。
煩わしく感じる今日でも、やはり雨は嫌いにはなれない。
どしゃ降りの雨だ。
気温がぐんぐんと下がる。
憂鬱な気分の私は、あのオタマジャクシのように跳び跳ねながら外を駆けた。
雨の日の9月より。