雨は神さまの涙、と言うならば、今日の神さまは我慢できずに零れ落ちたのだろう。
山を1つ越え、2つ越え、痛みに堪え切れずに溢れ出た神さまの涙を振り切る。
冷たい奴だ、と言うならば、じっとしていれば我慢できずに鼻水が溢れることになるからと自己弁護する。
28日は佐久市に行った、1時間半かけて。
29日には長野市に行った、1時間かけて。
今日は千曲市に行く、1時間かけて。
移動しなければ何処にも辿り着けない。
線分AB上を動く点Pのように、動かなければ何処にも行けない。
机上の上のプリントのただの記号にしているのは、動かそうとしない目なのかもしれない。
ぽつりぽつりと降る小雨の中を走り、目的の場所へ。
辿り着けたら、じっとしよう。
動くばかりが能ではないのだ。
夜も更けて、神さまも泣き疲れてきたか。
夜風が心地良く、海の匂いがした、山の中の山なのだけど。
もし、泣き続けたら、と怖い想像は止めておこう。
神さまや、お休みなさい、また明日。