「七つの大罪」の1つに嫉妬がある。
他者とくらべて、妬み嫉みに焼かれることは悪いこととされている。
しかし、「七つの大罪」は元々宗教戦争で負けた神を悪神とするためにその宗教での教えを反転させて悪としたものだ。
教えを反転、つまり「五穀豊穣」を「暴食」、「子孫繁栄」を「色欲」とすり替えているのだ。
では、「嫉妬」の反転、元々の教え、良い面とは何か?
「嫉妬」の良い面とは、「向上心」または「自己批判からの反省」だ。
「嫉妬」とは相手の良い点に自分が持っていない劣等感からきている。
相手に敵わない悔しさは自分に向かう時、「向上心」や「自己批判からの反省」になる。
悔しさの発露が相手を貶めることに向かった時、「嫉妬」となるのです。
上記を踏まえて、嫉妬をせずに済む方法を述べる。
「向上心」など持たなくて良いとするなら、他者とくらべなければ良い。
他者と自分をくらべて、劣っている部分を殊更見付けなければ、嫉妬することはない。
「自分は自分、他人は他人」と割り切れば、どうということもない。
「向上心」は持ちたいのであれば、徹底的にくらべて自分の内で消化し切る。
なぜ劣っているのか、どうすれば相手より良くなるのか、別のアプローチはあるのか、考え抜く。
そうして自分自身の内省をじっくり行えれば、「嫉妬」は「自己成長」の手助けとなるはずだ。
どちらにしても、自分の足で立てさえすれば、「嫉妬」で振り回されることはない。
私などはそう考える次第だ。