ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

【ストーリーテラー・ストーリー】~とあるボロアパート、再び~

その5。

ここも短い。

戯曲の柱の基本の分量、どのくらい何だろうか…?

同じ分量でなくて良いとは思うけど…

(本題に関係ない問答)

 

 

5、とあるボロアパート、再び。

 


 チャチャッチャ、とリズミカルな音。

 深志、ガッと書いている。

 暮土、部屋の隅で座って待機する。

 


深志N  それから、1週間、書いて、書いて、書いた

 


深志  書かなければ……書かなければ……書かなければ……

 


 ごうごう、と嵐。

 メトバ姫、カエル王子、ぐるぐると嵐に翻弄される。

 


深志  書かなければ……書かなければ……書かなければ……

 


 ピカッ、と稲光。

 メトバ姫、カエル王子、飛び上がる。

 暮土、立ち上がる。

 


暮土  ごはんを用意します

 


 ゴロゴロ、と雷。

 メトバ姫、カエル王子、ぐるぐると回る。

 暮土、スイスイと部屋を歩く。

 


暮土  今日は納豆とサンマの塩焼きです

 


深志  ありがとう!そこに置いておいてくれ!……書かなければ…… 書かなければ……書かなければ……

 


 暮土、部屋の隅へ戻る。

 メトバ姫、カエル王子、 くるくるとするすると段々と回転がゆっくりになっていく。

 


深志  書かなければ……書かなければ……書かなければ……

 


 ぴちょん、と雨粒が跳ねる。

 メトバ姫、カエル王子、完全に回転を止まる。

 深志、ペンを置く。

 


深志  書けた!