久方ぶりに詩を書いた。
最初は大喜利で某餡子の詰まったパンのヒーローが言う弱音から。
何か後半は興が乗ってヒーローを潰してしまった。
そんな暗いポエムだ。
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斯くあるべしと愛と勇気を携えて
弱きを助け強きを挫き
身を粉にして悪と闘ってきたが
次第に当然の行いと見做され
気付けば
誰も吾を省みること無し
嗚呼、何の為にこの拳を握り締めたのか?
何の為にこの拳を血に染めたのか?
何の為に
思わず溢れ出た痛みは
嗚呼、虚しく消えていく
虚しく消えていく
消えていく
嗚呼
誰も彼も吾の痛みに答えない
誰の胸にも吾の声は響かない
そうして誰もが口を斉えて言い放つのだ
我らが英雄、斯くあるべし
英雄、斯くあるべし
斯くあるべし
何の為に
何の為にこの拳を
何の為に吾は拳を振り上げるのか
斯くあるべし
斯くあるべし
斯くあるべし
嗚呼
誰も
誰も彼も吾の痛みに答えてはくれない
斯くあるべしの轟音に呑まれて
響くことさえ無く消えていく
消えていく
嗚呼
痛い
嗚呼
何れ吾も消えていくだろう
何れ消えていくだろう
何れ
斯くあるべしの轟音に呑まれて