その土地に根差した名称がある。
長野県だと北信、南信、中信、東信だ。
どれも信州の「信」が付く。
群馬県だと「上毛」になるのか?
「毛野国(けのくに)」という國を栃木県側を「下毛野国(しもつけのくに」、群馬県側を「上毛野国(かみつけのくに)」と呼んだ名残りらしい。
群馬県は「毛」のイメージがある。
福井県の方と話していたら「嶺北」なる呼び方を教えてもらった。
福井県では嶺北、嶺南と「嶺」と付く。
峠を境目に天候がガラリと変わったので峠を指して「木嶺以北(もくれいいほく)」、「木嶺以南(もくれいいなん)」が由来らしい。
長野県は「信」、群馬県は「毛」、福井県は「嶺」ときた。
もしや調べれば47パターンあるのか?
長野県は横に長いし、福井県と同じ山に囲まれて地域差がある。
とすると、分断されていた要素があれば地域名に名残りが残る。
かつて分けたものも、広く地域に根差すと結束になる。
中々に面白い、と感じる。
北海道は広いし、呼び方を多様な気がする。
京都辺りは歴史があるし、呼び方に拘りがありそう。
詳しい人にお会いして話を聞いてみたいものだ。
名を由来は面白きかや。