遠出しようかどうかで悩んで。
色々と支度しようと、ちらと目に入る、大人買いした漫画。
まとまった時間があるから、ちょっと読もうと手に取り。
読み耽り、読み続けて、黙々と。
読み始める前に、時間を確認。
2時、まだ外が暗い、3時になったら出かけよう。
読み終えて、時間を確認。
15時、もう外が暗い、はて見間違いか?
もう一度、時間を良く見た、二度三度。
そうして、どうやら間違いなく、15時。
13時間、漫画を読み通していた事実に軽く驚く。
成る程、だからさっきからお腹がきゅるきゅると音を鳴らしているのか、と合点。
私の普段は発揮しない集中力が発揮されたようだ。
大晦日に掃除をしようとして、出て来た漫画を読み始めてしまう、あの魔が差したというやつだ。
心なしか、背骨が痛い、喉も乾いている。
時間を忘れて、いやー、読んだ読んだ。
ところで、私が何をそんなに夢中で読んでいたか、気になる方はいるだろうか?
いないだろう、いないと信じている。
信じているが、勝手にカミングアウトして引かれるのも一興。
漫画は読むが、空気は読まない、それが私。
私が読んでいたのは、「君に届け」1〜28巻だ。
分類は少女漫画だ。
少年漫画ではない、まして青年漫画ではない、少女漫画だ。
客観して、30歳童貞独身の男が、少女漫画を大人買いする。
その少女漫画を寝食を忘れて13時間、ニタニタとしながら読む。
気持ち悪い、そう罵られても、致し方なし。
心配されてカウンセラーに連れて行かれても、着いて行こう、治る見込みはないが。
しかし、読みたいのだから、読んでいたのだ。
30歳男性が、少女漫画を読んで何が悪い!
1巻が発刊されたのがどうやら2006年、11年前だ。
11年前とすると、私で言うと19歳…いや、かなり厳しいだろうが…まだ許容範囲、ではないか…
いやいや、11年の歳月と言えば、少女が大人になるのに十分な時間だ。
追いかけ続けているファンなら、大人が読んでいても何の問題もない。
私の場合は、大人買いなのだが。
より気持ち悪さが際立ったような気がする、致し方なし。
当時はそれなりに話題になっていた。
今はどうなっているか、気になるのが人情だ。
そう自分に言い聞かせておく。
自らの業の深さは見ないようにする。
その少女漫画、「君に届け」。
ヒロインの黒沼爽子の前向きさは、一読の価値はある。
風早翔太との2年時の学園祭は、あまりの甘さに転げ回った。
サブヒロインの千鶴とあやねの展開も驚いた。
特にあやね、28巻まで読んで、そう来たか、と唸る。
少女漫画、確かにオッサンが読むものではないかもしれない。
しかし、良く出来た作品というのは、胸を打つ。
名作はジャンルを超えて読まれても良い、読んで欲しい。
読んでもらえば分かる、良い作品は面白い。
どうやら29巻はもう発売されているようなので、それは買う。
買う、何があっても。
例え、北朝鮮が核ミサイルをぶっ放したとしても、買う。
私の業の深さに呑まれてしまえ。
とかして一休みしていたら、日が跨ぎそうになる。
急いで投函して、編集。
そして、今に至る。
記録上は、継続していることに。
不正?良いのだ、それくらいの不正は!
…おかしいな?美しい話を読んで、心洗われたはずなのだが。
醜い私の心は喚き散らしているような?
………見ないことにしよう。
私に業など在りはしない…そういうことにしてしまおう…フフッ
投稿します。