夜となれば、山からの冷気が日中の熱気をさらっていく。
寒がりの私には、辛くなってきた。
骨と皮しかないから、寒さが身に堪える。
まだ秋だが、もうストーブを運転しようか検討する。
暑い時は、クーラーなど使わないのに、寒くなるとすぐストーブを使いたくなる。
夜は、仕事だから、見送っているが、近い内に使うことになる予感。
そう言いながらも、昼間は少し暑いくらいだ。
それに、掛け布団を冬仕様にすでに変えている。
つまり、まだストーブは必要ない。
耳を食むほどに、歯が噛み合わないほどに寒い訳ではない。
窓ガラスが薄く曇り程度で、我慢できない訳ではない。
だが、できるなら、寒くない方が良い。
思い返せば、小学生の頃から寒いのは苦手だった。
そして、小学生石油ストーブが好きだった。
朝一でクラスの誰よりも早く来て、ポリタンクが仕舞っている倉庫に出向いて、自分のクラスの石油を貰ってきた。
そうして、石油を石油ストーブに入れ、点火して、赤く灯るのを眺める。
石油ストーブの周りを布ガムテープでバミってあって、石油ストーブに近付き過ぎないようにされていたが、私は出来るだけギリギリまで線に寄っていた。
背中側が暑くなったら裏返って、顔が暑くなったら背中に戻してを繰り返していた。
そうしたことを冬の間はずっとしていた。
中学は、学校管理だったが、高校では、私がほぼ毎日石油を入れて、点火していた。
寒いのが嫌だったから、誰に言われた訳でもなく、ずっとやっていた。
更に人気が居なければ、窓側でカーテンに包まりながら、日向ぼっこもした。
天気が良いときは、中庭で大の字になって横になっていた。
今考えれば、当時から内向きな性格だった。
こうして記事を書いている、背中側に、丁度日差しが入って、温い。
寒いのは苦手だが、日向ぼっこの温かさは好きだ。
それに、ストーブの前で汗をかくほどにじっと座っているのも、好きだ。
それから、コタツでは、バニラアイスを食べながら潜っているのは、至福だ。
できれば、寒くない方が良いが、寒ければ寒かったで、楽しみ方はある。
身震いする寒さに私の心もさらわれていく。
投稿します。