ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

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寂しく寝た。

 

寝た、と意識して寝た訳ではないが、目を瞑り身体を横たえた状態が寝たことを指すのであれば、間違いなく寝た。

 

ただ、目を瞑って身体は横たえているが、金魚が入っている水槽のポンプや布団の衣摺れの音は絶え間なく聞こえているので、寝ていないとも言える。

 

寝たのか、寝てないのか、と聞かれればきっと寝たと答えるが、本当に寝たのか、自問自答すると寝ていないのかもしれないと考えてしまう。

 

しかし、昨日の夕方20時くらいから今日の18時まで、トイレで小用を足すこともなく、台所で小腹を満たすこともなく、誰とも関わらず、ひたすらに目を瞑り身体を横たえていたので、やはり寝た、と考えるのが自然だろう。

 

寝たか寝てないか、そんなことを考える暇があったら何か別のことをすれば良かったかもしれないが、寝ていたので、そも別のことをすることを考える暇がなかった。

 

果たして、この眠りに浸った時間は真っ当な人間の過ごし方だったか、今になって考えるが、そういう考え方が自分を寂しくさせるだけのような気がしなくもない。

 

寝たこと自体は、幸せなことなのだから、何も後悔する要素などありはしないが、ただ、何もしなかった時間の、目を瞑り続ける男は、やはり寂しいような気もする。

 

寂しいのか、寂しくないのか、と聞かれれば寂しくないと答えるが、本当に寂しくないのか、と部屋の片隅で座り込んでいる自分を後ろから眺めると寂しい様相に見えなくもない。

 

だから、私自身は意識はあったし、幸福な時間だったが、目を瞑り身体を横たえたまま1日を終えた男を客観して表現すると、一言に収斂されるだろう。

 

即ち、寂しく寝た。

ただ、それだけを長ったらしく書いた。