今の仕事を4年で辞める予定だ。
今年で31歳、つまり、35歳には辞める。
しかし、普通に考えて、何の技能もない35歳を雇ってくれる奇特な会社はごく少数だろう。
有り体に、真面目に働きたくないので、がっつり時間を取られる仕事は勘弁したい。
しかし、何の技能もないのに、仕事を選べる立場でもない。
ただ、歳を取るだけでも、ごうごうと吹く向かい風の中、平たい板を運ぶような大変さがある。
思い立って、簿記3級を受けてみよう、と入門書を買う。
「資本論」も放置しているが、そも簿記について知るのも「私」の追求に一役買うだろう、とも考えた。
簿記3級程度で、仕事にありつけるとは到底考えてはいない。
入門書によると、簿記の知識は、一般教養の範疇らしい。
つまり、簿記の知識がなかった私は、今まで一般教養が欠けた状態だったのか。
いや、よく考えたら、一般教養どころか人間として欠けているので、今更だなと、鼻を鳴らす。
決算書は財務諸表で、貸借対照表と損益計算表の2枚で成り立っていて…
貸借対照表は、「資産、負債、純資産(資本)」から成り、損益計算表は、「費用、収益」から成って…
簿記は複式簿記を差すことが主で、借方、貸方で左右に分ける…
…眠い、一先ず、閉じる。
試験は漢字も書けないと不味いか?
勘定科目なる項目が面倒だ…
取り敢えず、初心者の私にも分かり易いのが救いか。
暗記できるまで、読み込む。
それとも、ノートに書き写す作業も必要か?
あと4年、ありそうでない、なさそうである時間だ。
自分のために成れば、幸いだ。