天気予報のお姉さんが「青空が広がっていますね」と朗らかに笑っている。
その朗らかさを耳で聞きながら、畳の上に座っている。
身体は疲れから来る熱を発しているが、その重さは一抱えの花瓶に半分ほど水を入れたくらいで、然程気にならない。
これなら、ぬたぬたと書けるだろう。
そう考えて、パソコンを立ち上げる。
後は、指が踊るのを眺めながら、私の意識から言葉を浚っていくだけだ。
当ブログが読者登録者数100人となったのは、記憶に新しいことだろう。
ご存知ない方は、「へえ、100人いるんだー、すごーい」と聞き流して構わない。
何となく、切りが良いから殊更に書きたいだけなのだ。
そんなしょうもない見栄を張っている私だが、読者登録者数がある特定の数字になったら、その特定の数字で登録した人のブログを紹介しようと決めている。
これもご存知ない方は、「はぁ、そうなんですかー、すごーい」と聞き流して一向に構わない。
私が勝手に決めた事柄で、私が勝手に紹介しているだけのことだ。
その特定の数字は、私が勝手に決めている。
普通だったら、10人単位や50人単位で一区切りとするだろう。
しかし、当ブログでは、私が気になる数字にしている。
前々回は99人目で、ゾロ目であることと、100人目の手前で意味ありげだから、決めた。
前回は100人目で、丁度100人というのは都合が良かったから、決めた。
今回は101人目で、100人目の次が意味ありげであることと、私の脳裏に「101匹わんちゃん」が過ったから、決めた。
果てしなくしょうもない理由で決められた相手は、困惑の色をありありと浮かべるかもしれない。
困惑させてしまうことに心苦しさを感じるが、101匹のダルメシアンがわんわん吠えるから仕方ない。
彼のネズミも困惑している気がするが、それは知らぬ振りをする。
さて、101人目のブログが工藤ごんざえもんさんの「失笑ものがたり」だ。
何か、アイコンから伝わる、失笑感…!
これは…遂に引いたか?
不真面目系ブログを私は紹介できるのか!?
ブログと言うと、大抵は皆、真面目に書いている。
自己啓発を促す記事だったり、良い品の紹介だったり、真面目に書いている。
それはそれで、とても良い。
しかし、はっちゃけたことを書いたブログも少数だが、ある。
それは何の益もないのだが、読んでいて楽しくなる。
そういうはっちゃけたブログが、私は好きだ。
しかし、軽くタイトルを流し読みをしてみると、「グーグルアドセンス」と書いてある記事や、簡単な食べ物を幾つか記事にしている。
これは、不真面目系から真面目系へ目指しているのだろうか…?
それはそれで、とても良い、私は過呼吸気味になったウサギ並みに寂しさを覚えるが、仕方ない。
寂しさを誤摩化すために、記事を1つ選んだ。
こういうの!こういうのを私は待っていたんだっ!!
力み過ぎて、疲れが入っていた花瓶を抱き割る勢いで、テンションが上がる。
良し、読んでみよう、そうしよう。
ある日、嫁さんが唐突に怒ってきました。
「ベル美って誰よ!」
「は?」
聞くと、
3日ほど前から僕が誰かと浮気をする夢をみているらしく、その相手の女性の名前がベル美という名前だったみたいで
「ベル美って誰よ!」になったわけです。
もちろん冗談で、ですけどね(笑)
仲良いな…実に仲が良い。
夢の中で旦那の浮気を見て、怒る(怒っていない)嫁さんとか、可愛いなー…
これは、惚気の部類だろう、爆散すれば…いや、何でもない。
しかし、ベル美か…今時、いなそうでいるかもしれない。
キラキラネームがあるから、きっとベル美もいるだろう。
ギャグ漫画ならいる、確実にいる。
架空の浮気がバレて、修羅場れば…いやいや、何でもない。
浮気で言えば、女性は相手に対して不安になると浮気をし、男性は相手に対して安心すると浮気をする、と聞いたことがある。
となれば、何かごんざえもんさんに対して不安、つまり、もっとイチャイチャしたい、構って欲しい、等と考えているのだろうか…。
爆散すれば…いや………やっぱ、爆散すれば良い。
そんな仲睦まじい夫婦だが、本気の喧嘩をした、が本編だ。
ーー忘れもしない今から4年ほど前の真冬。
僕はそのころ、【時間がないけどスロ打ちたい】というタイトルのグダグダ小説なものを、ある携帯小説サイトに書いていました。
スロットの話しがほとんどでしたが、たまに嫁さんへの軽い愚痴みたいな、
見られたくない内容の事も多々書いていました。
(中略)
・・・もう大体予想はつくと思いますが、
ある日その見られたくない携帯を、嫁さんと子供しかいない家に置きわすれ、その小説を見られるミラクルを起こしちゃったんです。
あ、すでに爆散した後だったか…
この度は…
あ、別れていないのだった、いけない、早とちりするところだった(テヘペロ)。
しかし、嫁さんに愚痴愚痴言わずに、こっそり別の所で言うのは、相手を慮っている。
正面から言った方が良い時もあるだろうが、毎日愚痴愚痴言われたら、嫌悪感が出る。
言わないようにする、はそれ自体は良いことだろう。
携帯電話を勝手に見るのは良くないが、浮気の夢を見ちゃうくらいに旦那さんが好きっぽいから、相手のことを知りたくなっちゃったのか…?
そこから小説サイトに行く…確かに、ミラクルだ、嫌な方の。
これは期待………何もなければ良いのだが。
普段お互い、人の携帯を勝手に見ることはありませんが、小説を書いているという事だけは知られていて、この時ものすごく嫌な予感がしていました。
ーーそして定時になりドキドキしながら家へ帰宅。
玄関のドアを開け晩御飯の準備をする嫁さんの背に「ただいま」と話しかけてみると、
無視!
⦅はいこれ絶対見られたやつぅぅぅー⦆
…あ、ちょっとキツい奴だ、これ。
無視は怖い、どう対応すれば良いか、分からない。
私には関係ないことだが、西野カナの「会いたくて会いたくて」くらい、震える。
でも、もしかして全然違う事で怒っているかもしれないので、一応「どうしたの?」
と恐る恐る聞いてみました。
嫁さんはチラっとこちらを見て自分のポケットから見慣れた赤色の携帯を取り出し僕に渡してくるだけで返事はなし。
無言の圧力がこれほどまで怖いとは知りませんでした。
携帯を渡されたあと、「見たの?」と一応聞くも、
「チッ!」と舌打で返答するだけ。
成る程、一応、反応はしてくれるのか。
携帯電話を取り出して渡す、舌打ちする、といった行動は取ると。
「私は怒っていますよ?」アピールですね、可愛い。
何かもう、愛されてるな…
本気の舌打ちを生まれて初めて味わい恐怖しましたが、無性にムカついてきた事を今でも鮮明に覚えています。
⦅人の携帯なに勝手に見てんだよ!結婚しててもやっていい事と悪い事はあるんだよ!⦆
という反抗を心の中で3回繰り返しましたが、1回表にでちゃってました(笑)
「何勝手に人の携帯見て、いかにも自分が悪くないオーラ出しとんねん!何聞いても無視やし、話にならんわ!」
「はぁ!!?」
全く関係ないが、「(笑)」が鼻につく。
何で笑っている?と。
客観して、ただの嫉妬からの因縁付けだ、他意はない。
しかし、主張自体は、分からなくもない。
勝手に見たことは事実だから。
言うタイミングを間違えたのは火を見るより明らかだが。
それで、喧嘩がヒートアップ、あまりに腹が立ったごんざえもんさんは、外へと飛び出そうとする。
そこへ嫁さんがごんざえもんさんの胸ぐらを掴むと…
「どこ行くんだ!あー!?まだ話は終わってねーぞ!くそが!」
と言い放ち、そのまま壁にドンッ!
ごんざえもんさん、携帯電話にこそっと愚痴を書いたり、ヒートアップした喧嘩の途中で外へ行こうとしたり、本格的な溝を回避しようとしている?
良く言えば「相手を想える優しい人」、悪く言えば「ヘタレ」。
それに対照して嫁さんの男らしさよ。
胸ぐらって…壁ドンって…怖、いが素晴らしい。
よく考えたら、携帯電話を見たことに対しても堂々とした態度を取っているような…侠気がある気がする。
とは言え、喧嘩のクライマックスだ。
ここからが目が離せない…
どうなるかは…記事リンクをクリック、クリック♪
………いや、こういうはっちゃけた記事の引用だと、何処まで開示すれば良いか、分からないと言うか…
オチまで書いたら、この記事で読めるから良いじゃん?となりそうだし…
私からは、「えー、喧嘩したのー、すごーい」と聞き流せば良いと考える。
もう少し、言及すれば…いや、一言で済むな。
夫婦喧嘩は犬も食わぬ、それだけだ。
この記事とは別に、お子さんの記事も書いているのだが、良いパパさんっぷりを発揮している。
99人目の紹介記事も良い家族だったな…
それに引き換え、私は何なんだろう…?
あー、誰か壁ドンして欲しいな、胸ぐらでも良いから。
そしたら、思い残すことはない、現世では。
来世に期待…いや、何もないか。
次回は、111人目を紹介したい。
理由は、ゾロ目だから。
聞き流してもらって、全く構わない。
以上。