9月21日、上田市別所温泉にある別所神社で「Daichi no kioku 2019」というイベントがあった。
2日間開催とされていて、今日は遠くイングランドから劇団が来て、シェイクスピアの戯曲「マクベス」を上演してくれた。
昨日の夜に気付き、昼頃にぐんなりと起きて、さくっと観に行ってみた。
「マクベス」の名前は聞いたことはあったが、具体してどういう話なのかは知らなかった。
要約すると、三人の魔女の預言で王になったマクベスだが、気が小さいために前王や部下を殺しまくってしまい、最後は仇を取られて死んでしまう話だ。
割と身も蓋もない話なのだが、概要が知れたのは良かった。
海外から来ているので、劇のほとんどが英語であった。
更に、古典戯曲の英語、つまり、古典英語の発音で演劇をする、というネイティブでも着いていけないかもしれない内容だった。
生粋の日本人であるところの私は会話の内容はさっぱり分からなかったが、不思議と観ることは苦ではなかった。
というのも、とにかく場面転換の時に人が掻き混ざるようにぐるぐると動いていたし、舞台上でも緊張感のある距離感が保たれていたのだ。
また、台詞のテンポが実にスムーズで、台詞を言っているのではなく会話として聞こえるというレベルの高さが感じられた。
言っている意味は分からなくても、何となく伝わるもの、想像できるものがあり、これが本気の演劇人か、と恐れ戦いたものだ。
何がすごいかと言えば、72時間で劇の内容を作った、というから驚きだ。
あの完成度をわずか72時間で作ったというには、それ以外のシェイクスピアにかける時間の厚みがあるのだろう、と想像した。
とにかく、観劇できて良かった。
言葉が伝わらなくても、緊張感は作り出せるというのは分かったのは大きい。
私の今後に役立てていこう、と考える。
主に脚本に役立てていきたい。