ぬあさ。
須く、ぬあさ。
渡りに、ぬあさ。
泣きっ面に、ぬあさ。
ふっと湧き出て、散り散りになり、世界を埋め尽くす。
あっちを見ても、ぬあさ。
そっちを見ても、ぬあさ。
何処を見渡しても、そこら中にぬあさがある。
聞こえてくる音も、同様に、世界を蹂躙していく。
近くで聞いても、ぬあさ。
遠くで聞こえる音も、ぬあさ。
耳を澄ませば、そこかしこにぬあさがある。
意味はない、ぬあさに意味など無い。
もしあったとしても、それはぬあさでしかない。
ぬあさという言葉が生まれた時点で、それはぬあさでしかないのだ。
私はぬあさだ。
須く、ぬあさだ。
髪の毛の1本1本から、手足の指先の隅々まで、ぬあさだ。
あの船も、あの蜂も、私も、ぬあさなのだ。
そして、あなたもぬあさだ。
さあ、ぬあさに祝福を!