自分の売りについて考えて、誰に売るのかを抜けていた。
つまり、劇団員の需要である。
「こういう劇をやりたい!」という需要があって、劇作家は供給できる訳だ。
また、劇作家から供給する脚本が刺さった場合もあるだろう。
何れにしても、劇団員のやる気にさせる裏テーマが必要だ。
劇団員が自分事として捉えて取り組めば、良い劇になるはずだ。
それとは別の売る相手も存在するだろう。
最終利用者、劇の観客だ。
「こういう劇が観たい!」という需要があれば、そうした脚本を手がければ良い。
逆に「こういう人に劇を観てもらいたい」という視点から脚本作りをしても良いかもしれない。
物語を描く上で「どうしてその物語が必要なのか」が売りになるかもしれない。
買い手がいるから売り手がいる、この相関性を忘れてはいけない。
今、書いている脚本は求められているテーマがあって、それに沿うように書いている。
問題は私の売りがあるのかどうか、か。
落ち着いて考えてよう、私はどういう劇を観たいのだろうか?
答えが出そうで出ない、難しい問題だ。
引き続き、考えていく。