ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略を元に、私の脚本の売りを考える。
フレッド・クロフォード氏による提唱で、5つの要素「価格」、「サービス」、「アクセス」、「商品」、「経験価値」に焦点を絞り、1つで支配的(5点)、もう1つで差別化(4点)、あとの3つで業界水準(3点)を達成するように設計する考え方だ。
この本を読んではいないので、具体的に何を指しているのかは定かではないが、私の売りを考えるにおいての取っ掛かりにしたいので、無理が生じる部分はあえて無視する。
さて、まずそれぞれの用語の言い換えから始める。
即ち5つの要素「価格」、「サービス」、「アクセス」、「商品」、「経験価値」と、指標である「支配的」、「差別化」、「業界水準」の言い換えである。
思い付いた端から書いていく。
まず、指標から攻めてみる。
「業界水準」の業界とは、今回で言えば「演劇関係」である。
そして、指標とするのは、「脚本」である。
「業界水準」の脚本とは演劇をする上で必要なことが網羅されていることだろう。
「差別化」で言えば、「他の脚本とは違う点」ということだろう。
「支配的」となると、「個性」、「ブランド」、「オリジナルティ」というべき点だろう。
次に5つの要素について当て嵌めてみる。
「価格」→「完成度」
商業ベースではないが、コストパフォーマンスとしての売りは必要かもしれない。
作業時間と稽古への入りまでのコストパフォーマンス、つまり「完成度」を指針とした。
「サービス」→「印象性」
脚本としての「サービス」とは、観客をどれだけ魅了するかではないだろうか?
即ち、感動であり、「印象性」と言えるのではないかと考えた。
「アクセス」→「共感性」
物理的アクセスと心理的アクセスで説明されていた。
心理的アクセスとは、心理的に近いか遠いかであり、それは「共感性」を指すだろう。
「商品」→「物語性」
脚本を商品とするならば、商品として脚本を考えるならば、やはり「物語性」だろう。
「世界観」と言い換えても良いかもしれない。
「経験価値」→「訴求性」
「経験価値」というのは最終利用者が経験して得られる価値というものらしい。
演劇の最終利用者とは観客なので、観客の人が満足するような「訴求性」がポイントかもしれない。
無理やりに当て嵌めて考えるに、「印象性」、「共感性」、「訴求性」は脚本としてのクオリティや伝達する内容の精査にかかってきそうだ。
感動させる(物語の起伏)、共感させる(キャラクター)、訴えかける(テーマやメッセージ)となるだろう。
物語性で言えば、「構成力」だろうか、設定や世界観を構築していくことに由来するか?
完成度の観点で言えば、それほど早く書ける訳ではないが、一目は置かれている面があるので、その点を活かしてはいきたい。
となると、支配的とまで言える「私の世界観」をベースに脚本の売りにするべきか。
完成度は差別化、可能な限り早く書く点で他と分けるが、作業自体の売りにはならないか。
業界水準の、つまりは普通に上演できるレベルの脚本を書けば、絞れるか?
問題は、「私の世界観」のオリジナリティとは何であろうか?
決定的にまでに他の追随を許さず、唯一にして絶対の世界観を売りにするには、踏み込みがまだ足りないだろう。
取り敢えず、この「私の世界観」を売りの起点にできないか、考えてみようか。
一先ず、ぐだぐだながらまとまった。
次へいこう、思考は止めずに。