「明日、世界が滅ぶとして何をする?」
よく見かける質問だ。
この質問に真面目に想像してみた。
まず、仕事に「休みます」と連絡する。
会社が通常業務をしているかも不明だが、一報は入れておく。
世界滅亡するのに、仕事など行かない。
それで、午前中に父方の祖母の墓参りをする。
祖母に挨拶だけする。
さらっと済ましたら、家帰って、部屋着に着替えて、漫画読むか、寝る。
そろそろ世界が滅ぶ時間になりそうってなったら、多分、焦る。
「え、もう時間?どうしよ?取り敢えず、ジャンプしとくか?」とか考えそう。
そして、世界は終わるのだな、と諦める。
そろそろという頃合いになったら、外に出る。
世界が終わる景色は見たいからだ。
世界が滅び始める方角を向いて、ぼうっとして、終わるだろう。
若しくは、寝過ごしてそのまま終わるかもしれない。
それならそれで良い。
普段と大して変わらないことは、容易に想像できる。
明日、世界が滅ぶとしても、私は私のまま終わる。
確固たる自信をもって、言い切ってしまう。
明日、世界が滅ぶとしても、きっと。