ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

1356

ある晩、生姜焼きと白米をもそもそと食べた。

そこそこ腹も満たし、お茶をぐいっと飲み干す。

不意に「何か甘いものが食べたいな」と呟いた。

 

すると、座っていた母が言った。

「冷蔵庫にプリンが2つあるから、2つとも食べて」

何と言うことだろう、プリンが2つも食べられる!

 

私は「え、2つも食べて良いの?」と聞き返した。

母は「2つとも食べて良いよ」と再度伝えてくれた。

私はいそいそと冷蔵庫を開けた。

 

冷蔵庫の中には手のひらサイズのガラスのカップが2つあった。

そのカップの中には、黄色いプリンと濃い茶色のカラメルが入っていた。

母謹製の手作りであろうそのプリンを2つ失敬する。

 

スプーンを1匙も手に取って、自室まで戻る。

机にプリンを2つ左右対照に並べ、少し悦に浸る。

まずは右のプリンをひと掬い、下にするりと乗せる。

 

甘い、少し苦い、喉をつるりと通り過ぎる。

後はバグバグと食べる。

ものの数分で2つぺろりと平らげた。

 

実に美味であった。

今日は嬉しい誤算であった。

夕食の後にデザート、実にファンタスティックであった。

 

次もありますように、と食い意地ばかりのお願いを母の寝室に向かって祈る。