ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

1394(芝居の話)

今の所属している劇団ぱすてるのメンバーと関わって、2年と半年が経つ。

その所属メンバーの中で、恐らく、私が一番に劇団ぱすてるの演技を見ているのではなかろうか?

持ち前のフットワークの軽さが遠因ではなかろうか。

 

2年と半年の間で継続して芝居をしているのは私以外で3人だ。

主宰のふじりな、副主宰のりょうちゃん、若手女優のふーちゃんだ。

その3人の芝居を継続して見て来た私の観点で一言、芝居が上手くなっている。

 

とても嫌な感じに聞こえるかもしれないが、3人とも芝居が下手だった。

りょうちゃんは枠に収まり過ぎていたし、ふじりなは平坦で動きが小さかったし、ふーちゃんは舞台に戸惑っている、そういう印象があった。

3人とも芝居が下手だった、とても嫌な言い方をしている自覚はある。

 

それから2年と半年、それぞれがそれぞれ、私は継続して彼らの芝居を見てきた。

私の観点で見て、確実に上手くなっている、上手くなっているのだ。

スタートが素人だった点を考慮しても、この変化を私は喜ばしく感じる。

 

りょうちゃんは、他の劇団に積極的に関わり、場数を踏んで、舞台度胸を身に付けて、堂々と演技ができるようになった。

ふじりなは、自分に合ったやり方を見付けて、平坦で動きの小さい芝居から脱却できるようになった。

ふーちゃんは、劇団内のユニット活動やせのめしでのリモート稽古を通じて、女優としてしっかりと演技するようになった。

 

もしかしたら、今の3人を初めて見る人からすれば、「まだまだ青い」と顔をしかめるかもしれない。

しかし、2年と半年、彼らの芝居を見続けた私としては、「これからの演技」に期待してしまう。

「まだまだ青い」と評されるということは、「まだ上手くなる可能性がある」訳で、何と言うか、芝居の可能性が無限大に広がっていく感覚が最近ある。

 

9月23日のリモート通し稽古でふじりなとふーちゃんの演技を見て、感動と危機感を覚えた。

一皮むけた劇団員の成長の感動と、このまま何もしなければ一番下手になるのは私になる危機感だ。

前向きに役者をやると決めてから日はそんなに経っていないが、すでにスタートダッシュで負けている気がして、ほんのり焦る。

 

みんな芝居が上手くなっている、そうした事実を記述したくなった。

演劇沼にはまったはまったと言っていたが、まだ深みがあったか、という驚きである。

他者の芝居は軽卒に見るものではないな、と独り言ちる。

 

台詞、もう一度、復習おうか。