うだうだと考える雨降るお昼時、多少暑くなるくらいにストーブを焚く。
からからに乾く喉を潤す、600mlペットボトルのコーラが美味い。
あーあ、このまま仕事にならなければ、尚良い。
しかし、仕事をしなければお金が得られない。
お金がないと食べ物が買えない。
食べ物が買えないと、空腹になり、やがて昇天する。
しかし、別にお金がなくても生きていけそうな気もする。
要は、食う寝る住むが確保できれば良いのだから。
上手い具合に食べ物が手に入らないものだろうか?
地獄のように長い人生で、「仕事」で占める割合はとても大きい。
だから、その一番大きい割合の部分を自分自身が納得するものにしなければならない訳で。
しかし、不満があるとすれば拘束時間が長いくらいで、それ以外は納得はできる。
あーコーラのシュワシュワがたまらないなー、と半分ほど飲んだペットボトルを机に置く。
そう、私の幸せなど、このコーラで満たされる程度の、小さいことなのだ。
これ以上の幸せを、どうしても欲しいと希うほどでは、ない。
心が揺れる、辞めて何になるのか?
この炭酸の弾けで済むのなら、現状のままで良いのではないか?
じっとしていると、喉が渇いて仕方ない。
コーラがあるから幸せだ。
なら、コーラがなかったら?
温め過ぎた部屋にいるのは、苦痛ではないか?
いやいや、部屋を暖めたのは私で、着け続けているのも私だ。
嫌なら、止めれば良いし、部屋から出れば良い。
何も難しいことではない。
それに、コーラがなくても、水道水が出る。
きちんと消毒された水は、きっと乾いた身体に沁み渡るだろう。
何なら、外に出て、お茶でも何でも買えば良いのだ。
そう、幸せだし、現状を決めたのは私だ。
なのに、喉の渇きが気になるのは、何故だろうか?
本当は欲深いのに淡白な振りをしているだけ、なのか?
コーラをあおってから、残り僅かな黒い液体が入ったポリエステルの容器を軽く振る。
シュワシュワと凸凹のある底で弾けて容器の内側を幾つもの泡が張り付き、また底に戻っていく。
私の幸せも残り僅かだ、と気取って、背に立つ知っている誰かに気付かない振りをする。
そろそろ寝よう。
寝ないから、余計なことを考えるのだ。
全く、昨日から、全く。
耳元で急に囁くのは驚くから止めて欲しい。
何もかんも目を閉じて、投稿する。