十五夜の夜を明けた今日、空高く、葉が黄色く色づく様を、太陽が優しく照らしている。
長ネギの先も枯れて、景色は益々、黄金色。
今日から夜勤7連勤の私は、世間の流れに疎く、翻弄されるがままだ。
北朝鮮のミサイルで騒いでいたのに、今や衆議院選挙で持ちきりだ。
世の潮流など何処吹く風、私は私の道を行く。
久方ぶりに書店に寄る、妹へ手渡す祝儀袋を買うためだ。
一選びして、ふらりとライトノベルのコーナーへ。
そこに目に入る、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」の最新刊。
待ちわびた、本当に。
ライトノベルでいうと、ブギーポップシリーズと同じくらい、好きな作品。
逸る気持ちを抑え切れず、るんるんと浮き足でレジへ。
東京や福岡や大阪だったら、こうしたサブカルチャーの情報もいち早く手に入るのだろうか?
私にとってはかなり重要な情報なのだが…
それよりも、ラスベガスの銃乱射事件の方が重要か。
情報の取捨選択は、人に拠りけり。
だけど、テレビを着けず、インターネットもそこそこに、寝てばかりの私には、そも情報が手元にないのが普通だ。
最近は「嘘告」?が流行していると聞いて、そんな冗談、笑えないなと感じる次第。
世の常など知りはしまい、私は私の道を行くだけ。
こうして、空気を読めない人間が出来上がる。
そんなことはどうでも良い。
取り敢えず、腰を据えて、ライトノベルを読みたい。
いやしかし、今日から7連勤…11日には妹の結婚を際して、両家の顔合わせ…12日の3連休は日光東照宮とナナシのエイトを予定して…
嗚呼、もっと早く気付けば!
昨日の夜なら、一晩、読めたのに!
私の馬鹿!間抜け!腐った生ゴミ!
貴様など、誰も来ない森の奥深くで足からキノコを生やしほどに横たえて、独りすすり泣きながら死に絶えてしまえば良い!
後悔は先に立たず。
仕方ない、一先ず、身体を洗ってから。
考えても栓なきこと、もう買ったのだからと気持ちをスイッチする。
私は、私の道を行きたい。
ただ、できれば、世間の動向も察知したい。
我が儘だろうか?
黄金色の景色の中、トンビが鳴いている、気がした。
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