12月の間、毎日掲載した写真を覚えているだろうか?
こけし等の人形たちが様々な場所で撮影されている写真だ。
その人形たちの中に、桃色の羽織をした、ワニのフィギュアが居る。
彼の名前は「トゲ」、今回は彼のちょっとした話だ。
トゲとの付き合いは長い。
私が5歳くらいの頃には手元にあったと朧げながら記憶している。
妹と人形ごっこする際にも強引に登場させるくらいに、愛着がある。
人形たちの中でも、群を抜いて付き合いが長い。
そのトゲは、よく見るとボロボロなのが分かる。
指はすり切れ過ぎて、団扇のような手足になっている。
目は擦れて、失明寸前の白内障のように白くなっている。
そして、左腕は、実は完全に切れてしまっているのだ。
関節の折れた部分に無理に力が入ったためか、もぎ取れてしまっている。
その左腕を無理やり引っ付けている。
黒の裁縫糸で4針ほど塗って、その上からセロハンテープで巻いて固定している。
ただ、1、2年くらいでセロハンテープがボロボロになるので、ハサミでギブスをこじ開けるようにして切る。
そして、新しいセロハンテープをぐるぐる巻いて、固定するのだ。
今回は、木工ボンドで隙間を埋めてみた。
これで接着できたら、セロハンテープを止めても良いかもしれない、と考えたからだ。
結果から言えば、あまり接着できなかった。
しばらく放置して乾燥させてみたが、手で触るとぐらぐら動く。
これでは、ひょんなことで直ぐもげてしまうだろう。
仕方がないので、従来通り、セロハンテープで固定した。
次いでに、失明寸前の目にマジックで黒目を入れてみた。
これからも屋外で撮影するので、左腕の負担は増えるだろう。
瞬間接着剤を使うか、裁縫糸でより強固に縫い付けるか、検討中だ。
今後も長い付き合いになる、大事にしていきたい。
(写真は術後直後の様子だ)