ファミレスの明かりに照らされて、幾千の線が見えた。
その線が雨であることに気付くのに、数秒かかった。
金曜日の夕方、早めの夕食後の外をのんべんだらりと歩いた。
午前中に知人と待ち合わせてさっくりと雑談した。
午後は、温泉に漫画買いにファミレスでの夕食と豪遊した。
帰って来てからたらたらと過ごし、現在に至る。
休日の合間合間にはTwitterでぼろぼろと呟いた。
数で言えば10も満たない、下らないことばかりを呟いた。
Twitterでは下らないことを呟いて、ブログでは詰まらないことを書き連ねて、私は余程の暇人なのだろう。
折角の暇なのだから、ブログでの記事作成を進めてみよう、と考えていた。
そして、無精者である私が考えていた通りに、全く書き進めなかった。
考えるだけなら誰でもできる、といつものように自嘲するばかりだ。
とは言え、明日の出勤はいつもより1時間ばかし遅い。
つまり、1時間ほどは余裕がある。
しかも、仕事は単調な仕事であるので、思考するエネルギーの節約もできる。
だから、ちょっとばかし夜更かしをしても問題はない。
脳を酷使すると耳が遠くなるらしいが、元より人の話しを上手に聞けたことがないから、無用の心配だ。
ちょろちょろとやれるところだけやって休日を締めたい。
次の休日ものんべんだらりと過ごしたい。
たらたらと部屋で寛いで、無味無臭の時間を過ごしたい。
と、無益なことを願う。
幾千の線で外を埋め尽くそうとする音がする。
それでも広大な空や大地を埋め尽くすことは、きっとできないだろう。
金曜の夜、うつらうつらとしながら幾万回目の無益な考えをする。