ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

449

頭を軽く手で梳くと、針金のような細い毛が付いてきた。

その針金のような毛をしばしじっと見た。

この毛が私の頭の上に生えていたと俄に信じられない。

 

鏡を見れば、私の頭の上に黒く髪が茂っている。

しかし、抜け落ちた髪の毛は何時の間にか抜けていて、推測でしか語れない。

抜け落ちる瞬間をこの目で見た訳でないから、確信が持てないのだ。

 

抜け落ちる時に痛みがないから、今抜けたのか、と感じ得ない。

この手の髪の毛が間違いなく私の髪の一群の1本だった、と言えるのか?

しかし、現にこうして私の手の上にピンと伸びた髪が乗っている。

 

その手の上の細い髪の毛をゴミ箱へ落とす。

細い髪の毛は重力に逆らうことなく、するりと落ちた。

きっとゴミ箱を覗いてみても、もう見付けることはできないだろう。

 

よく分からないことをよく分からないまま、前後不覚に投稿する。