21時、銭湯に行こうと思い立った。
まだ開いているだろう、と洗面道具一式を手早くまとめた。
すわ、先程までゆたり浸かっていた。
お腹が空いたので、肉が食べたい。
しかし、残念ながら、時間が遅過ぎる。
ここら辺で24時間やっている飲食店は稀だ。
取り敢えず、書店で漫画を買ってから帰宅する。
明日の5時半には仕事に向かわなければ。
考えるに、残り6時間はあるのか。
まだだらだらできる、と考えるか。
もうだらだらできない、と考えるか。
憂うつになりながらも、1秒足りとて無駄にせぬよう、怠惰に執着する。
肉は何処で調達しようか?
その辺の人間を襲えば…あー、消費する労力が大きいか。
解体するのも面倒だし、処理するのも面倒だ。
そういうことではない?
いや、しかし、山で狩りするのもな…
そういうことではない?
お腹が空いて仕方ない。
兎に角、何処かで肉を調達する。
さて、どうしてくれようか…
思い立ったら、すわ、行動だ。