寝起きにポテトチップスを食べる。
ジャガイモが吸った油が口の中で広がる。
後からジャンクなパウダーがやってきて、私を満足させる。
ストーブの止まった部屋は、音もなく、冷えた空気が横たえている。
布団から出た上半身は、静寂な冷気にさらされている。
掛け布団の中に埋まっている下半身は、熟成された暖気でぬくぬくと温かい。
外は日が沈み始めているようだ。
窓が薄暗い部屋で浮いて見える。
さて、そろそろと出掛けなければならない。
忘れ物はないはずだ。
お気に入りのレジャーバッグに詰め込んである。
ポテトチップスの袋を軽く揺すって、残りをすべて口の中へ押し込む。
寝起きにポテトチップスを食べた。
渇いた喉にペットボトルの緑茶が染み入る。
冴えない頭が少し、働き始める。
何てことないことを書いて何てことないままに投稿する。