朝方、Facebookで知り合ったインド人の男性からビデオ電話がかかってきた。
SNS上で知り合ったので、どんな人なのか全く知らない。
かつ、私は英語は喋れない。
しかし、電話をかけてきたのを無視するのも可哀想だ。
私は通話ボタンをフリックした。
出てきたのは、ヒゲ面のTHEインド人のドアップの顔だ。
画面一杯のインド人は、早口で急き立てるように捲し立てる。
当然、英語の聞き取りもできない私は苦笑いするしかない。
インド人は外で歩きながら、外の様子を見せていた。
画面に映し出されたのは、恐らく、インドの風景だろう。
何となく分かる単語から、農園であることが伺える。
また、「ふぁざー」と言っていたので、家族が経営している可能性がある。
私はしきりに「ぐっど、そーぐっど」と褒めた。
そして、何か捲し立てられる度に苦笑いした。
正直、インド人は何を意図して私に電話をしてきたのか、さっぱり掴めない。
時間にして10分程度か、インド人が「ばーい」と言ったので、私も「ばーい」と応じた。
さよならの挨拶だろう、と通話を切った。
その後のメッセンジャーで、インド人は日本語を勉強しているらしい。
日本人と知り合いになりたかったのだろうか?
それにしても、こちらは一切英語が分からないのに、よくビデオ電話をかけてきた。
躊躇わないものなのだろうか、世界の感覚の違いを痛感した。
さて、彼のインド人は私の散々な会話にも関わらず、またビデオ電話をしようとメッセンジャーを送ってきた。
あなたの伝えたいことはささくれ1つも伝わっていないのだが、それで良いのか?
それとも、彼は私には伝わったと感じているのだろうか?
然りとて、折角知り合えた縁だ、時間があれば応対しよう。
問題は、英語での会話か。
聞き取りは端から諦めるとして、せめて、こちらの言葉を伝える努力はする必要はあるか?
分からないが、またビデオ電話がかかってきたら、笑顔は忘れないようにしよう。
これも勉強、若しくは、日常のハプニングだ。
バベルの塔の過ごし方を考える一助にしよう、と適当に考える。
インド人、私はあなたの言葉が分からないが、仲良くしようとは思ってはいるよ?