ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

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今しがた、すれ違ったのは、私の知っている人だったろうか?

軽く会釈をして、返してくれたから、多分、私の知っている人だろう。

それとも、私が会釈をしたから、知らない人だけど、返してくれたのだろうか?

 

後ろを振り向けば、ブロック塀の影に隠れた、後ろ姿が見える。

大きな声で、呼べば、振り向いてくれるだろうか?

それとも、私が呼んだと気付かずに、ブロック塀のあの角まで歩くだろうか?

 

果たして、私がすれ違ったあの人は、私の知っている人だったろうか?

じんじんと熱せられる、田んぼのあぜ道から、カエルが飛び出してきた。

そのカエルは去年見たカエルとは違う、私は何故、言い切れるのだろうか?

 

皺を数えられるほどにじっと見ていない。

手の大きさを計れるほどにじっと見ていない。

ただ、顔を上げて、4歩、振り向いて、5歩、その間しか見ていない。

 

すれ違ったのは、私の知っている人だったろうか?

軽く会釈をして、返してくれたから、多分、私の知っている人だろう。

それを確かめる術は、あのブロック塀の曲がり角に、置いてきた。

 

あいまいなままに、記憶をなぞる、8月半ばかな。