2019-10-25 831 意味のない数字 そこには何もなく、ただ青い表紙の本が1冊あった。 本がぱらぱらと開く。 展開された挿し絵には、青い目をした人が描かれていた。 誤解を恐れずいえば、その人が人に見えなかった。 1つは、耳が尖っていたから。 2つは、口が大き過ぎたから。 3つは、目が動いたから。 急いで部屋から飛び出た。 急いで部屋から出た。 急いで、出た、のに。 私の夢はこれで終わり。