ホラー脚本を書いた。
ブログに載せて良いか聞いたら、快く了承してくれた。
3万文字以上あるので、分割する。
苦労して書いたが、面白いかどうかは不明だ。
しかし、私は面白いと考えて書いている。
後は読む人に任せてしまう。
ではとくとご覧じてください。
登場人物
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巡 文月(めぐり ふみつき)
四辻 小夜(よつじ さよ)
六月一日宮 雨羅(ほずみや うら)
八田神 ノエル(やたがみ のえる)
仁科 順平(にしな じゅんぺい)
市ヶ谷 輝信(いちがや てるのぶ)
九十九 一(つくも はじめ)
美田 民子(みた たみこ)※音声のみ
巡 皐月(めぐり さつき)※音声のみ
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①(回想)皮剥の館
照明、舞台中央を白いスポット照明、ゆっくりと。
アンティーク調の椅子が照らし出される。
沈黙。
照明、全体を真っ赤に、突然に。
巡文皐月N「嫌……来ないで……来ないで……嫌、嫌、来ないでっ!……許して、許してください……何でもしますっ!何でもしますから!お願い、お願いしますっ!止めて、止めてヤメテヤメテ、嫌あああああ!痛い痛い痛い痛いぃいいい!ああああああああ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!もう逃げません、逃げな、あああああああああっ!痛、痛いいいいい!ああああああああ!ああああ……う、うああ……ひっ……ひっ……ううう……」
皐月N「お願い……お願いよ……ワタシを殺して……」
1、(回想終わり)同、皮剥の館。
照明、再び、舞台中央を白いスポット照明、ゆっくりと。
音響、オルゴールの悲しげな音色。
九十九一、市ヶ谷輝信、下手より舞台中央へ。(市ヶ谷、オムツとネクタイ)
九十九、椅子を蹴飛ばす(けとばす)。
音響、オルゴールの音色が止まる。
市ヶ谷、怯えながら九十九の後ろへ。
照明、上手、下手の両端にスポット照明。
仁科順平、八田神ノエル、上手より上手端へ。
六月一日宮雨羅、四辻小夜、下手より下手端へ。(雨羅、ゴシックロリータドレス。小夜、ジャージにバットケース)
九十九「(真っ直ぐ前を見ながら)何人、来ている?」
市ヶ谷「(九十九の様子を伺いながら)よ、4人です……」
九十九「クックック……そうかそうか、まあまあ遊べるな。おい、ブタ。分かっているだろうな?」
市ヶ谷「は、はい……」
九十九「クックック……さて、楽しませてくれよ、人間ども」
九十九、立ち上がり、大きく前へ。
「さあ!舞台は整った!惨劇(さんげき)の始まりだぁ!」
九十九、快活(かいかつ)に下手へハケる。
市ヶ谷、九十九を追おうとして、慌てて椅子を回収、下手へハケる。
照明、全体青くさせる。
文月、上手より舞台中央へ。
照明、文月にスポットライト。
仁科、ノエル、上手へハケる。
雨羅、小夜、下手へハケる。
※歌1(文月)
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とおりゃんせ、とおりゃんせ。
ここはどこの細道じゃ?
天神様の細道じゃ。
ちっと通してくだしゃんせ。
御用のない者、通しゃせぬ。
この子の七つのお祝いに、お札を納めに参ります。
行きは良い良い、帰りは怖い。
怖いながらもとおりゃんせ、とおりゃんせ。
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文月「きっと、私は許されない、きっと……だから、これで終わりにして……」
文月、上手へハケる。