ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

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驚いた、わずかに動揺もした。

「前より(性格が)丸くなったよね」と言われた。

待ってくれ、昔の私は尖っていたのか?

 

所属している劇団のメンバーと雑談している時だ。

私に対する評価で「性格が丸くなった」と言うのだ。

残念ながら、体型のことではない。

 

私自身は昔も今も変わっていない。

相変わらず意固地だし、普通からは逸脱したままだ。

それなのに「丸くなった」とは是如何に?

 

そも、丸くなったという評価は、昔は尖っていたことを指す訳だ。

どこがどう尖っていたというのか?

いや、取っ付き難い人間であったのは認めるが、尖ってはいなかったはずだ。

 

この驚きは、私自身が全く変化に気付いていないのだ。

「私」の自意識の追求をしている身であるにも関わらず、私が私の変化に気付かないなど有り得るのだろうか?

さっぱり分からない、今も昔も私は私のままではないのか?

 

しかし、複数人に「丸くなった」と言われたのも事実だ。

私の内面の表出が柔和になった可能性があるのかもしれない。

意味が分からないが、受け入れなければならない部分もあるだろう。

 

または、シンプルに私に慣れた、というのがあるのではないか?

私の灰汁の強い性格に慣れて、ある程度のスルースキルを身に付けたのではないか?

どちらかと言えば、こちらの慣れの方が私にはしっくりくる。

 

少なくとも「丸くなった」は褒め言葉だ。

柔和になった、と言われれば喜ぶべきかもしれない。

いや、しかし、尖っていないのも脚本を書く者としてどうなのだろうか?

 

1年、1年で私は「丸くなった」と評されるようになった。

1年、私は何か変わったのだろうか?

気付かない内に私が変わってしまうことに、爪楊枝の先程度の恐怖を覚えてしまう。

 

細やかながら、しかし、確かな驚きをここに記しておこう。