自己矛盾に気付いて、煩悶している。
過去の自分が私を嘲笑っている。
首尾一貫していなかったのか、とそこそこに凹む。
一人称について、旧知の人から「会話の最中に「俺」と言うよね」と指摘されたことがあった。
しかし、私の記憶上、「俺」と言った記憶がなかったので、その指摘に懐疑していた。
「無意識に言っているとしたら、その人の事を「どうでも良い人」とカテゴリーしている」と指摘された内容と自分の記憶が辻褄が合うように考えた。
劇団内で会話がヒートアップした時、不意に「俺」と発言した私がいた。
その時はさらっと流れたし、私もその時は気にしなかった。
しかし、会話が終わって、ふと、自分のことを「俺」と言っているではないか、と愕然とした。
辻褄が合うように考えた私の筋通りだと、劇団メンバーのことを「どうでも良い人」カテゴリーにカテゴライズしていることになる。
しかし、最近の手応えで言えば、「どうでも良い人」カテゴリーに分類するのは無理筋ではないか、と感じる所もある。
そうなると強弁した私の言葉は自己矛盾を起こし、私の心臓に鋭く突き刺してくる。
自己追求を旨としているのに、まるで私のことを分かっていないことがキツい。
私は私のことを他の誰よりも知っていると自負していたのに、全然知っていなかった。
私のことさえ知ったかぶってしまったことが、今、猛烈な羞恥に覚える。
自分の無意識な発言、行動は自覚的に知るのは難しい。
今回は無意識な部分が分かっていなかった。
今後、指摘されたなら一度引き受けられるようにしたい。
もっと自意識を追求せねば、と猛省するばかり。