一人台詞の舞台上での動きについて考えている。
最初の導入の後の補足の立ち位置だろうか?
具体的な指示はそれほどなく、結構遊べるシーンだ。
演出取締役からは、「動きにも意識して、表現して」と言われてい
また別の演出からは「あなたは動けるから、舞台を自由に使って良 いよ」と言われている。
遊び倒せるぞ、と内心ほくほくしている。
しかし、前回の対面稽古、ほぼ初の舞台上での一人台詞をした。
当初の案ではエントランスで、至近距離で演じるというものであっ た。
それが上土劇場の舞台へとなり、客席に向かって演じるものとなっ た。
まず、広さが変わった。
エントランスだと少し動くだけで十分であったし、一人台詞はエン トランスにいる方に話しかけるものだったから反応も見易い。
しかし、舞台だと、私一人しか立たないためにとても広く感じる。
また、投げかける相手が客席になったので、距離感も変わった。
観客の反応を伺いながら、動いていかなければならない。
リモートだと画面に向かっていれば良かったが、広がった視野で見 る舞台は、途方もなく広く感じる。
前回は、目の前の人に向かって演じるというのに意識した。
しかし、そうすると前の方に釘付けになってしまう。
結果、動きが小さくまとまり過ぎた気がしないでもない。
自由に動いて良い、と言われているのだから、遊び倒したい。
そう言えば、「モザイク・シンドローム」の時も遊びはあったが、 まだ方向性があった。
今回はそういう方向性もないままに舞台の上に立つ。
何だか危なっかしい気がしてきた。
せめて方向性だけでも確認すべきだろうか…?
しかし、多分、私の一人台詞の稽古、もう時間的に取れないだろう …
悩んでも仕様がない。
おおまかな動きの指針を自分で決めてから、細かいところは後で考 えよう。
台詞の発声のニュアンスに比べれば、動きの緩急の方がまだ考え易 い。
Go My Way、縦横無尽、緩急自在、動きの研究をしてみようか。