私が書くのに使っているのはテキストエディットだ。
そのテキストエディットで縦書きで印刷する方法を見付けた。
発見したときは「おお!」などと短く歓声を上げた。
元からあった機能だから、 私が使いこなせていなかっただけではある。
慣れている横書きでずっと書いているから他の機能を積極的に見な い。
使えればそれで良いの精神だから、使わない機能も結構ある。
縦書きに印刷したかったのは、 芝居の稽古に使う時に縦書きの方が良いらしい。
照明や音響の書き込みに縦書きの方が都合が良いとも聞いていた。
今まではどうやったら縦書きになるか、そこから分からなかった。
思えば、初めて脚本を出した時は「ページ数が欲しい」 と言われたが、どうすればページ数が印字されるのか、 全く分からなかった。
お陰で「モザイク・シンドローム」 の時は手書きでページ数を書いてもらった。
どうやったらページ数を印字できるのか、 折りを見て機能を開いてみたりした。
今はページ数の印字はできる。
「ファイル→プリント…→詳細を表示→「 ヘッダとフッタをプリント」にチェック→PDF(左下)→ PDFとして保存」でページ数が印字されたデータにできる。
まつもと演劇祭が終わった後に見付けたから、 もっと早くに気付きたかった感はある。
縦書きにしようとした時には、「フォーマット→ レイアウトを縦向きにする」で縦書きにできるのは分かっていた。
しかし、印刷しようとすると、 文章の途中でぶつ切りになってしまっていた。
これではデータにしても最初の1ページしか印刷できないので、 困惑していた。
それができる方法が分かった。
「フォーマット→ページサイズで表示」にする、 これで縦向きすれば、縦書きですべての文章が印刷できる。
たったこれだけ、これで縦書き印刷ができる。
「表示」と書かれていたから、 パソコン上での見え方を変えますよ、 くらいの意味合いだと捉えていた。
まさか、見え方そのままに印刷に影響されるとは。
他の表記はなかったのか、と考えたが、多分なかったのだろう。
この文章を書いている時にまた発見したのだが、「ファイル→ ページ設定→方向を「横向き」( 黒塗りの人物が横になったイラスト)をクリックする」 と印刷する用紙を横にできた。
これで縦書き、用紙は横長、ノンブル有りの脚本を印刷できる。
「おお」とまた短い歓声を上げる。
今まで知らなかったのが悔やまれる。
いや、知るべきタイミングが今だったのだろう。
次は表紙というか、一枚挟んでみたいが、 どの機能かさっぱり分からない。
タイトルと登場人物だけが書いてあるページを作りたい。
それは別途作って印刷すれば解決しそうではあるが、 分割して印刷するとまとめる時に面倒か?
いずれにしても縦書き印刷の方法が分かって良かった。
これで前より戯曲らしい戯曲になる、体裁だけでも。
見てくれは大事だ、読まれるものなのだから、 と自分に言い聞かせる。
テキストエディットの熟達は未だ先かな。