くしゃみが最強に出た。
ゴム耳かけが伸びて、顔表面とマスクに隙間が生じるような、くしゃみが出た。
2回ほど、くしゃみをすると軽く頭が振れて、前屈み気味になった。
鼻をすすりながら考える。
何故、くしゃみが出るのだろうか?
鼻の粘膜に何かゴミでも付着しているのだろうか。
陽気の良い外に出ると、決まってくしゃみが出る。
太陽の陽気に陽気に空気が小躍りして、私の鼻腔をくすぐるのか。
鈍感が根幹にある私は、発汗する晴天の下、簡単に散々するくしゃみを達観した気持ちで淡々と毎度する。
もし、まかり間違って、私の脳がくしゃみと共に口や鼻から出たらどうしようか?
最強のくしゃみをした後、妙に不安になる。
もしや、くしゃみをする度に私の知性も出ていってしまっているのか?
無用な心配ではあるだろう。
平日の映画館で鑑賞するマイナーな映画のスクリーン会場のように、閑散とした私の脳内から今更、知性など幾らもない。
「幾らも」とは言う傲慢さは、くしゃみと共に出ていって構わないのに。
今はくしゃみは出ていない。
鼻がむずってもいない。
当分は出なくて良い。
呆けた顔して、投稿する。