足の爪の匂いが、嫌じゃない。
どちらかと言えば、好きな匂いだ。
伸びた爪を切っていると、むわっと匂い立つ。
伸びた爪と指の間に溜まる皮脂の匂いだろうと、私は考えている。
(どうやら、爪の滓は、角質らしいとのこと。ここに追記)
爪を切ったために、閉じ込められていたそれら残滓が、外気に解き放たれ、私の鼻腔まで届くのだと。
チーズともヨーグルトととも言えないが、乳製品のような甘い匂いと、雑味のある臭さがある。
そこに蒸らしたような酸味も微かに加わっている。
それらはほんの一瞬、私の鼻腔をかすめて消えていく。
他の人の匂いは知らない。
何せ、嗅いだことがない。
なので、サンプルは私自身の爪の匂いだけで、主観だ。
常に嗅ぎたい匂いではない。
ただ、爪の匂いに嫌悪がない。
これがキツい、悶えるような匂いだったら、嫌じゃないとは言わない気がする。
ほんの一瞬、駆け抜けていくから、それも良いのかもしれない。
爪の匂いが、嫌じゃない。
特にこれと言ったこともない、それだけの話。
投稿します。