思い出せたら書き直す。
思い出せなくても書き直す。
どちらにしても書き直す。
幾時間過ぎても思い出せなかったが、書き出す。
取り敢えず、今朝のご飯の写真を載せてみる。
電子レンジでチンしただけと母は言うが、豪勢な朝食に見えて若干の高揚を覚えた。
さて、何を書こうか。
壁の影が喋り出したことでも書こうか?
勿論、嘘である。
昔は良かった、と意気投合する相手はいない。
今が楽しい、と意気込む寒空の下で身震い。
未来は明るい、と意気軒昂に笑う元気はない。
どうせ読まれないだろう、と言葉を羅列する。
私は読むだろうか、と言葉を濁す。
継続することに拘り過ぎてやしないか、と言葉遊びに終始する。
たんたんたんと、たたんとたんと。
僕らはいつも、僕らはいつも。
怒らないでおくれ、一くくりにして大変申し訳ない。
思い出せそうな気がして、時間を費やす。
出てくる言葉から言葉へ、時間が過ぎ去る。
だけれども、時間は逆さまにはならない。
頭の悪い記事ができた。
どう読んで、どう読み取れば良いか、正解がない。
ああ、しかし、正解がないのが正解だろう。
思い出したら、書き直そう。
思い出せなかったら、その時はその時で。
どちらにしても、時間は逆さまにはならない。
豪勢な朝食にたんたんたんと意気軒昂、壁の影が喋り出して言葉を羅列する、正解がないままに。