Twitterを流し見ていたら、面白いツイートを見付けた。
「テクストに書いているあることは書いてあるとみなし、書いていないことは書いていないとする。己の一切を虚しくして文章に書いてあることだけを読むのが文章を読解するための基礎技術」
すごく当たり前のことのようで、重要なことな気がする。
書いてあることは書いてある、書いていないことは書いていない。
何も矛盾していない、そのままを読むだけだ。
しかし、「そのままを読む」が難しいだろう。
実際、元のツイートでも「叩き込まれないと一生身につかない特殊技能」とある。
書いていないのに、勝手に行間を読んで、作者の意図、言葉の意味を創造、捏造してしまう。
国語のテストで「作者の心情を答えなさい」など、作品にさも作者の心情を書いてあるかのような錯誤がある。
ふと、脚本を読むときは逆に書かれていないことを読ませようとしているのではないだろうか、と考える。
役の台詞がどうしてそういう発言をしたのか、その心情を読み取る作業があるが、その心情を自身の経験から出してしまいがちだ。
書いてあることが書いてあることであり、書いていないことは書いていないことなのだ。
もう少し、脚本を書く時に何を書いて、何を書かないのか、意識すべきかもしれない。
そうした言葉の取捨選択が読み人の読み易さに繋がるのかもしれない。
専門書のような分厚い本も、「何を書かなかったのか」の視点で読んでみるのも面白いかもしれない。
徒然と読解について、思うところを。