2022年7月30日、31日に信濃ギャラリーでhomeさんによる「フィンガーフードの相対性理論」の公演に参加した。
私の名目上はスタッフなのだが、芝居の最中に台詞がちょこちょこあって、半分役者(役者ではない)という複雑な立ち位置であった。
キャラクターとして「大天使」として承ってはいるが、あくまで世界観の構成上の設定で、私はスタッフである。
求められたことが「いつもの私」だと考えた。
「台詞はカミカミで良い」、「もっとはっちゃけて」という指示からはより面白くなる方向として私の持つ面白さを前面に出していけば良いのかな?と感じた。
なので、私が終始考えたのは、どの程度の「いつもの私」感が丁度良いのか、である。
最初は兎に角、自分をセーブする方向でいった。
くぼっちさんと神田さんの芝居は初期から面白く、下手に絡みにいくと場面を止めてしまって詰まらなくなる。
かなり遠慮して関わっていった。
神田さんと話す中で、「もっと絡んできて」と言われたが、どう絡むべきか、難しかった。
私の出る場面では、足元がバタつくのと、声が反響し易いのをあって、自分を出し過ぎると「うるさい」と叱られた。
本番前日まで「もっと抑えて」と言われたのが、この難しさを感じた。
ただ、変な話、役作りにおいては特に悩まなかった。
あくまでスタッフである点で、役作りを逆に必要ではない、とも感じた。
より面白い方向で動く、今回はそうした意識で動いた。
うるさ過ぎず、遠慮し過ぎず、与えられた役割を全うする。
その点に注力していたので、本番では落ち着いて迎えられた。
演技としては中途半端になった気がするが、役割は果たせたと自己分析する。
公演後、「もっと自分を抑える」ことと、「自分以外のキャラクターを出す」点を指摘された。
もっと他の劇を観ると学べるらしいので、他の劇を観に行けるようにしたい。
「波のような芝居ができたら最強」とのことなので、最強を目指す私としては波のような芝居を心がけたい。
波のような芝居が何であるか、正直分からないが、できたら最強なので、目指す。
次はもっと良い演技ができるようになりたい。
有り難いことに、homeさんの10周年の節目の公演に関われたのが望外の喜びだ。
前々からカナさんと芝居はしたい!と考えていて、今回、スタッフとは言え、カナさんと芝居ができたのが八紘一宇に響き渡る賛美の歌を聞く心地である。
一期一会の座組ではあるが、また機会があれば関わりたい。
備忘録がてら、一筆認めて。